「テストさあ、どうだった?」



テストの話になり、よだれを見られていたんじゃないかという不安があたしをつつみこんだ。



「え…えと、まあまあかな」



大丈夫、大丈夫。

竜哉は見てない。見てないよ。


「もしかしてさ、お前徹夜とかしちゃった系?」

「見たのっ!!!???」


竜哉が驚いた顔をして、あたしを見つめた。



さっきまで歩いていた足が止まり、静かな風がふく。



沈黙が続き、竜哉が口を開いた。











「…ごめん、見た」












あたしは何も考えられなくなり、涙があふれた。


これで竜哉との関係が終わることになるのね。


友達に別れた理由聞かれたらなんて答えればいいの?



『あたしがよだれたらしちゃったから〜!!!』



なんて言えば、友達にもひかれてしまう。



よだれをたらす彼女かあ…



あたしも落ちぶれたもんだな。

幸せだったよ、竜哉がそばにいた日々は。



あたしが涙をこらえて突っ立っていると、ポンと竜哉があたしの頭に手をのせて言った。





「体に悪いから、早く寝ろよ?」





ああ、どうしてあなたはそんなに優しいの?





ボロボロ涙を流すあたしを抱きしめて、竜哉は耳元で言う。


「嫌いになんかなってねえからさ。安心して」



いうほど可愛くない自分

いうほど綺麗じゃない自分


そんなにモテるわけじゃないし

そんなに経験があるわけでもない


なのに


そんなあたしを「可愛い」と「好き」と言ってくれるあなたがいることで



自分が自分にとって、どれほど価値のあるものになったんだろう




「…ほんと?だってあたしよだれたらしたんだよ?」

「よだれたらしても、佳穂は佳穂だろ」

「だってあたし…」

「もういいから。泣くなって」




ねえ竜哉?



あたしたち、なにがあってもずっと一緒よね?





よだれたらしちゃってもね、ずっとね、ずっと。












「佳穂、笑って?」















ずっと、ずっと…











fin...





+あとがき+



こんにちわ渡です!


久しぶりに小説出来上がりましたっ!
みなさん楽しんでいただけたでしょうか?


この小説、実は若干実話なんです。湊の(笑)
やっぱり徹夜はダメですね。
渡も学びました…


さてさて、このお話を気に入っていただけた方はぜひ感想を書いていって下さい♪



渡でした!